2009.5.16 Yurakucho 有楽町

Camera: EOS 5D
COOKE ANASTIGMAT LENS No183063 4 1/4 INCH SERIES O f/2 (OPIC)

6枚構成のダブルガウスと呼ばれるレンズは、1897年頃にツアイスのルドルフ博士によって開発されたプラナーが最初です。 しかし、明るさがF3.6からF4.5程度で、商業的にはあまり成功とは言えず、すぐに忘れられてしまいます。 すぐ後に出た4枚構成テッサーの評判が良かったためです。1920年になって、テーラーホブソンのリーがダブルガウスの改良を行い、 F2まで明るくしたOPICを開発します。しかし、OPICは商業的には成功せず、何本作られたのかも不明です。すぐ後に出たErnostar F2の評判が良かったせいです。”写真レンズの歴史”(ルドルフ・キングズレーク著、雄倉保行訳、朝日ソノラマ)から引用します。

”しかし、3年後に出たエルノスター・レンズのほうが、F2レンズとしてずっと好評であった。これは恐らく、 オピックが単なる交換レンズであったが、エルノスターはフォーカルプレーン・シャター及び優れた焦点合わせ機構がついたカメラと 一体で販売されたからであろう。”

オピックが売れなかった理由はキングズレーク氏にもはっきり分からないようです。それじゃ私が調べましょう、 ということでオピックレンズを探し出したのが3年前。これでやっと実験材料が揃いました。









F=2.0, Right: Pixel crop


F=4.0, Right: Pixel crop
最大の問題は画面全体を白く覆うフレア。曇り空からの光が原因のようです。絞るにつれてフレアも絞られて濃くなります。


F=4.0, Right: Pixel crop
曇り空からの光を左手でカットすれば解決します。ハレ切りの効果をファインダーで見ることができるのが、一眼レフの利点です。


F=4.0, Right: Pixel crop
中間リング使用。F4まで絞るとシャープです。OPIC 5.5inchとほぼ同じ傾向を示すことが確認できました。


F=2.0
OPICは1930年代になると、Speed Panchroという名前になり、映画用の標準レンズとしてハリウッドで成功を収めます。 そのせいか、何となく映画的な写真に見えます。